第12期卒業50周年記念同窓会(2014年6月7日)
私たちアメリカ科12期卒業生13人は、毎年一回同期会を開き旧交を温めてまいりました。
昨年6月7日の卒業50周年記念例会には、横浜山手の瀟洒なレストラン「エリア耀(よう)」を昼食会場として、
生存者9名中8名が参加しました。
近郊在住の、安西、木村、鈴木、柳澤、大畑の各氏は横浜港観光クルーズを楽しんだのち、
また仙台の斎藤氏、山形の知久氏、京都の村形氏の遠距離参加者は直接会場に参集し開宴、高木氏は仕事の都合で欠席でした。
横浜情緒漂うフレンチとチャイニーズのコラボ料理を楽しみつつワインで盛り上がり、話題は様々でしたが、
ややもすると健康関連の話が多くなるのは、年齢からくる自然の成り行きかしれません。
50年の同期会を顧みますと、海外赴任による欠席者がかなりいた時期を経て参加者も徐々に戻り、
奇跡的に13人全員が集合できた年がありました。久しぶりに全員の顔が揃ったあのときを、
貴重な人生のワンカットとして思い出します。
あれから20年も経ちました。
なお12期の物故者は、市橋、池松、赤山、松野の各氏です。
川﨑信定氏の受賞祝賀会を開催(2015年2月7日):平成26年文化功労者
アメリカ科6期の川崎信定君が2014年10月、文化功労章を受章した。
10月24日の日本経済新聞の夕刊に、
「緻密な分析で、日本のチベット仏教と仏教思想に関する研究に新しい視点をもたらした」と紹介されている。
川崎君は、1994年に、仏教における「一切智」思想の解明の功績により日本学士院賞を受賞しているが、
今回、晴れて文化功労者に選ばれたことは誠に喜ばしい限りである。
去る2月7日、川崎夫妻を囲み、同期の蓑原敬夫妻、沢田昌平夫妻、私共夫婦に7期から太田博さん、 榊由之さんも参加して、国際文化会館で川崎君の受章の祝賀会を催した。
席上で、1958年2月、伊豆への修学旅行の時、
中屋健一先生を囲んで撮った6期生7人の写真が披露された。
亡くなった赤松範麿君、和田襄君の顔もある。57年前の思い出が一挙に蘇り、
懐旧談義に花が咲いたひとときであった。
6期の集まりは、卒業後40年の1998年3月に、そして、卒業後50年の2008年3月に開いているが、
卒業後60年というと2018年ということになる。
それまで、みんな元気でいてまた集まろうと再会を誓って散会した。
第5回 周年幹事会を開催(2015年3月6日(金))
19時から周年幹事会が学士会館で開催されました。
2009年4月の幹事会(紙上開催)で導入された周年幹事制度(詳細は下記参照)に基づき
年1回開催しているもので幹事と同窓会役員間の意見交流を行っています。
第5回の幹事会では2015年に周年幹事に該当する方(13/23/33/43/53の各期)、
昨年周年幹事に該当された方、並びに卒業後55、45、35周年の如く5の奇数倍の幹事の方にも
ご案内状を出しています。
出席者からは、同期のまとまり、同期会の開催状況等について報告があり、
また同窓会入会者・総会出席者の増加策、住所不明者の解消、および同窓会活性化の観点から活発な意見が出され、
同窓会役員から同窓会の現況説明と5月定例総会への出席依頼がなされました。
会長の冒頭挨拶で、5月定例総会では同窓生になじみ深い能登路雅子氏(20期)の講演が予定されており、
同窓への出席勧誘を積極的に行って頂きたいとの依頼がなされた。
主なご意見は以下のとおりです。
- 昨年も同様な話があったが、幹事から「期」のまとまり具合や同期会の開催などは、 同期生の個性や主任教授との結びつき、世話役の有無などにより、「期」によって異なっていると思う。
- 卒業以来一度も全員で集まった事のない「期」もあれば、 気の合う人たちだけで集まっている「期」もある。ただ海外勤務等で思いがけず同窓に会うなどして、 集いが拡大したり再開したりしたことを経験した。
- 在校生と卒業後間もない数期の卒業生が集まるというイベントも開催されており、 上下の繋がりの大切さは意識されているのではないか。
- 必ずしも同窓ではないが、在学時の所属サークルの繋がりで現役学生の海外公演をサポートするなどして感謝されるなど、 繋がりが広がった。
- 教わった先生に総会で会えるというのはインセンティブになるが、特に、 次回総会では同窓生になじみ深い能登路雅子氏(20期)の講演が予定されており、 同窓会の教え子の若い会員の多数参加が期待できるのではないか。
- 世界の大学事情として米国の大学が奨学金制度を戦略的に使用して 優秀な学生を取り合っているとの話題がある。(講演会の話題候補)
『閉会挨拶:久保田会長』
- 同窓会は同期会という横の繋がりを縦に繋いでいく役割を担っている。 周年幹事が中心になって同期の仲間や関係ある上下の同窓の方に総会に出席して頂くようにこまめに声をかけて頂きたい。 頂戴したご意見やご要望は今後の同窓会活動に活かしていくように努めたいと思っています。
- 1) 当同窓会の周年幹事は、卒業50、40、30、20、10周年の会員とする。
- 2) 周年幹事は、総会や、同窓会ゴルフ会などの行事に、積極的に参加して頂く。
- 3) 総会後の懇親会の席上で、出席の周年幹事は自己紹介を行い、同期会の活動や仲間の近況などを披露する。
- 4) 各周年幹事の代表は、同窓会業務部が主宰する講演会、懇親会等の行事について協力する。
- 5) 必要に応じて、各周年幹事の代表と同窓会関係部(業務部、総務部、ゴルフ委員会)との打合せ会を開催する。
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2014年度最優秀卒論賞を授与(2015年3月)
同窓会では2010年定例総会の決定に基づき、 在学生に毎年「奨学金」(「最優秀卒論賞」)を授与しておりますが、 2014年度も第6回目の「最優秀卒論賞」を授与させて頂きました。 この「奨学金」が今後とも在学生の皆さんに励みとなってくれることを願っています。 |
![]() (第63期 新卒業生の皆さん) (+) 画像拡大
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卒業論文審査について | 橋川健竜(教養学部准教授) |
アメリカ科では英語による卒業論文は必修であり、 また学生にとっては駒場での勉学の集大成でもあります。 今年の卒業論文提出者は5名で、2月初旬に教員、 4年生および下級生が参加して、口述審査会が行われました。 今年は特に優秀な論文1本に最優秀卒論賞を授与することになり、 同窓会のご厚意により昨年に引き続いて奨学金も授与することができました。 卒業生の皆様のご配慮に、改めて感謝申し上げます。 以下は最優秀卒論賞を受賞した松本岳彦さんによるお礼の言葉と論文要旨です。 |
松本 岳彦(まつもと たけひこ) |
この度は、最優秀卒業論文賞を頂き、誠にありがとうございます。 アメリカ科同窓会の皆様に深く御礼申し上げます。 このような栄誉ある賞を頂けたことを大変光栄に思っております。 4月からは学問の世界を離れ民間企業に就職いたしますが、 アメリカ科で学んだことを活かして一層精進していきたいと存じます。 |
Controversy over the Drilling Project in the Arctic National Wildlife Refuge:
The George W. Bush Administration and Its Environmental Policy (北極圏国立野生動物保護区における石油開発計画をめぐる論争――ジョージ・W・ブッシュ政権とその環境政策) 本論文は、ジョージ・W・ブッシュ政権が進めようとしたが実現せずに終わった 北極圏国立野生動物保護区 (Arctic National Wildlife Refuge = ANWR) での石油開発問題を、 人間と自然の相互関係を分析する環境史(environmental history)の視点を用いて、 政権の環境政策の一環として分析するものである。 ANWRはアラスカ州北東部に位置する自然保護区で、多様な動植物による固有の生態系を有している。 同地は人間の活動の影響から隔離されており、 その手つかずの自然はときにアメリカの原生自然 (wilderness) を重んじる価値観と結び付けられ、 手厚い保護を受けてきた。 だがANWRは合衆国屈指の化石燃料埋蔵地でもあり、石油開発を行えば合衆国のエネルギー事情や 経済情勢が大きく改善する可能性があると言われている。 しかし、石油開発はカリブーなどのANWRの動植物に悪影響をもたらすとの反対も多く、 先住民、環境保護派、エネルギー業界、議会政治家など多くの主体を巻き込みながら、 アメリカでは1970年代から同地の開発に関する議論が続いてきた。 ANWR石油開発問題の歴史において、ジョージ・W・ブッシュ政権期は議論が特に高まった重要な時期である。 ブッシュ政権は中東情勢や原油価格の高まりを背景に、化石燃料の国内生産増加によるエネルギー安全保障の強化を訴え、 ANWR開発の実現をエネルギー政策の優先課題とした。 当時の合衆国にはANWRの埋蔵量に匹敵する量の石油を得る代替策がいくつかあったが、政権はANWR開発に固執し続けたのである。 このようなブッシュ政権の姿勢には、政権を担った新保守主義者の環境政策論、ひいては環境認識が色濃く表れている。 ブッシュ政権は環境政策の立案にあたって「環境クズネッツ曲線」を信奉し、自然環境の保護より経済成長に重きを置く傾向があった。 政権にとって、アメリカに残された原生自然の象徴的存在として語られるANWRの開発を実現することは、 今後アメリカが自然保護と経済開発のバランスをどのようにとっていくかを占うという点で、極めて重要な意味を持っていた。 環境史の立場に立てば、ANWRが象徴的意味をもつ保護区であるからこそ、 ブッシュ政権はこれをその後の環境開発を左右する試金石もしくは先例と認識し、積極的な開発推進が政権の自然へのアプローチとなったのである。 |
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第3期卒業の方々から寄稿を頂きました
第2期の先輩に続き、第3期の方々からアメリカ科進学を含めて、
教養学科の草創期、恩師や授業風景、そしてその学びが社会で如何に役立ったかなど、
諸先輩から思いの籠ったご寄稿を頂きました。
画面の都合上、下記に題名と冒頭の文章のみ表示しましたが、何れも興味深い内容です。
是非PDFの各アイコンをクリックして全文をご一読されるようお薦めいたします。
寄稿・ 投稿日 |
寄稿・ 投稿者 |
寄稿・投稿文 |
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2015年03月 | 伊木 常昭 (3期) |
教養学科アメリカ科で学んで築いた職業人生
『進学、卒業、大学院、国際活動の職業に就いて57年』 大学2年の夏休み前、秋からの進学先の学部、学科の説明会が次々に開かれた。 教養学科の説明会では創設者のひとりである前田陽一先生の言葉が私の心を強くとらえた。 その趣旨は、「国際的活動をする人を育てること」と 「新しい教養学科がどうなるかは君達の努力にかかっている、 将来を自分で切り開く気持ちで進学すること」だった。 この学科に是非進学したいと決心した。・・・ |
2015年02月 | 吉岐 誉夫 (3期) |
アメリ力科の二年間が銀行業務のバックボーン
教養学科アメリカ科を卒業したのは1955年、
今から丁度60年前のことである。
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2015年02月 | 小宅 庸夫 (3期) |
地域研究で突出していたアメリカ科
今から六十三年前の頃を思い出している。
投稿の求めに応じてアメリカ科進学時代を振り返っているからだ。
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第6期川﨑信定氏から寄稿がありました
2014年度文化功労者に選ばれた川﨑信定氏(第6期)から、下記の寄稿を頂きました。 顕彰対象がアメリカ科とは結びつかない事情等、進学を含めて、教養学科の草創期、恩師や授業風景、 そしてその学びが社会で如何に役立ったかなど、興味深い内容です。 画面の都合上、題名と冒頭の文章を表示しましたが、 是非PDFのアイコンをクリックして全文をご一読されるようお薦めいたします。
寄稿・ 投稿日 |
寄稿・ 投稿者 |
寄稿・投稿文 | |
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2015年03月 | 川﨑 信定 (6期) |
文化功労者に選出されて
教養学科アメリカ分科第6期生の川﨑は、 平成26年11月3日付で国の文化功労者の一人として選出されて国から顕彰を受けました。 「膨大な文献資料を検証し、緻密な分析によって、わが国のインド・チベット仏教思想に関する研究に新しい視点をもたらし、 斯学の発展に多大の貢献をした」と評価されたのです。・・・ |
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第11回定例総会は5月22日開催です -東大駒場にて-
東京大学アメリカ科同窓会は第11回定例総会を昨年同様、東大駒場にて開催いたします。 同期の方々をお誘い合わせの上、是非ご出席下さいますようご案内申し上げます。
―当日の予定― | ||
1. | 日 時: | 2015年5月22日(金)18時00分~ (途中参加でも差支えありません) |
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2. | 場 所: |
東大駒場キャンパス内 ファカルティ・ハウス1階 セミナー室
(なお当日の連絡はレストラン「ルヴェ・ソン・ヴェール」 03-5790-5931 迄) |
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3. | ① | 定例総会議事: |
1) 2014年度の同窓会会務報告 2) 2014年度決算、および2015年度予算の承認 3) その他 |
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3. | ② |
講演会 (総会後~19:10) |
: | 「ディズニーは嫌いですか」講師【能登路雅子氏(20期)】 |
3. | ③ |
懇親会 (19:10~20:30) |
: |
引き続きセミナー室で懇親パーティーを開催します。
駒場時代の勉学や交友を懐かしく語り合われるも良し、 ご出席の方々との年代を超えた交流を楽しまれるも良し、 ご同期・同窓の繋がりを再確認し強めて頂く場を提供します |
4. | 総会・懇親会費: | 8千円 |
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5. | 同窓会会費: |
年会費(2千円)又は終身会費(3万円)を会場にてお支払頂けます。
なお、既に終身会員の方は[4.総会・懇親会費]のみのお支払です。 |
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総会欠席の方は下記の銀行口座宛てに同窓会費のご送金をお願いします。(期限:5月末) | ||||||||
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6. | 「周年幹事の方」 | |
---|---|---|
本年「周年幹事」の12期(1964年卒),22,32,42,52期の幹事の方々は、 是非本総会にご出席頂いて、本同窓会の運営にご協力くださるようお願い申し上げます。 |
7. | その他 | |
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準備の都合上、事務局宛に出欠のご連絡をお願いしております。 これを機会に入会をお考えの方や本件に関するお問い合わせにつきまして下記までご連絡下さい。 |
アメリカ科同窓会事務局 E-mail:americaka.dosokai@americaka-todai.jp |
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