« 2011年4月 | メイン | 2011年12月 »

2011年8月

2011年8月19日 (金)

第7回定例総会が開催されました

  1. 1. 総会議事
総会議事

東京大学アメリカ科同窓会の第7回定例総会は、2011年5月27日(金)午後6時半から学士会館203号室において開催されました。高橋照美会長(6期)は冒頭の挨拶の中で、今般ホームページが開設されたことにより、会員はもとより、事情があって会員になっていないアメリカ科卒業生に対しても、同窓会の活動を知ってもらう手段ができたことの意義は大きいと述べられ、今後とも同窓会活動への一層の協力と支援を呼びかけられました。

続いて、山崎泰雄総務部長(15期)から2010年度の会務報告案について、菅春貴会計部長(25期)から2010年度決算案と2011年度予算案についてそれぞれ説明があり、いずれも全会一致で承認されました。

なお、第8回定例総会は、2012年5月25日(金)午後6時半から学士会館で行うことが決まりました。定例総会に関しては、週末の昼に開催したほうが出席者が増えるのではないかとの会員からのご意見もあるところから、今後さらに検討していくことと致します。


  1. 2. 講演会:「龍馬伝-大河ドラマ制作の裏話」
    講師:土屋勝裕氏(NHK名古屋放送局制作部チーフプロデューサー)
土屋勝裕さん
(土屋勝裕さん)

総会に引き続き、土屋勝裕氏(42期)による大河ドラマ「龍馬伝」の制作に係わる様々なお話-明るくも楽しい舞台裏の苦労話が披歴され、出席者一同、大変興味深く聴かせていただきました。

先ずは、歴史ドラマであっても、放映時の時代的背景と無縁のものではあり得ないという認識が披歴され、「平成の龍馬像」を設定するまでに、一冊の本が出来る程の資料を集め、第一回目の台本を17回も書き直すなどなどの試行錯誤を重ねたというお話には大変興味をそそられました。司馬遼太郎の「龍馬がゆく」をベースに、昭和の高度成長期を背景に国際社会の中に在っても活力に溢れていた「昭和の竜馬像」に対し、BRICsやアジア諸国の台頭の下に相対的地盤沈下を余儀なくされ、閉塞感・停滞感の中で守りの姿勢・安定志向を強めている社会に、「平成の龍馬像」をもってどのようなメッセージを発信して行くかということで、最後に辿り着いたのが「諦めない龍馬」だったということでした。

モーツアルトとその才能に嫉妬するサリエリを描いた「アマデゥス」にヒントを得て、龍馬と岩崎弥太郎を対峙さることにより、歴史の日の当たる路を明るく突き進んだ龍馬を描くだけでなく、より重層的な深みのある新しいドラマが仕立てあげられました。

講演会:「龍馬伝-大河ドラマ制作の裏話」

また、主演者の福山雅治さんが常に全力疾走しているイメージをもって、特に若い人達に、内に籠らずに外に向かって一歩踏み出そうというメッセージを伝えたかったという点でも、ドラマと現実の社会の係わりが感知されました。

その他にも、制作者として日頃から大切にしているドラマに必要な要素の披歴があって、ドラマを面白くするためには、人間的な「愛の再発見」という要素が不可欠であること、言葉で全部表現させずに余韻を残し、映像を通して視聴者に感じさせる喜びを与えること、音楽の重要性などなどが語られました。

最後に、質問に答えて、事実と虚構の関係への考察がなされ、事実のもつ多面性を認識することの重要性を踏まえた上で、「龍馬伝」の約2割が史実に裏打ちされたものであり、残りの8割位がイメージによって作られたものであろうかとの披歴がありました。

(文責:石澤嘉裕)


  1. 3. 懇親会
挨拶される高橋会長
(挨拶される高橋会長)

総会および講演会に続いて、懇親会が42名の出席を得て302号室で行われました。

高橋会長からオープニングスピーチがあり、本年は9名の卒業生があったが、東日本大震災の影響で、安田講堂での卒業式が中止になったのみならず、恒例のアメリカ科の卒業記念パーティも大幅に縮小されたことに鑑み、本同窓会の場で新会員になった新卒業生の皆さんをお祝いしたいとの挨拶がありました。

続いて、副会長の久保田氏が、本同窓会が停滞することなく、出来れば100名くらいの出席を頂けるように、今年出席された新入会員の一人ひとりが、来年は2~3名の新しい出席者を連れてきて頂くように、そして、会に新風を吹き込んで頂けるようにとの要望とともに乾杯の音頭を取られました。

歓談の後、アメリカ科主任教授の遠藤泰生氏(27期)から、出席した新卒業生3名-竹内聡志氏・長尾有希子氏・吉田慧氏の紹介と、各卒業生から挨拶がありました。

最後に、周年幹事にあたる卒業50周年を迎えた9期卒業生を代表して川合修平氏、同じく20周年目の39期岩下充志氏から、同期生の近況報告を含む挨拶があって、21時頃をもって散会となりました。


59期度卒業生一覧(敬称略・*会員)

新卒業生の紹介
(新卒業生の紹介)

板井亜美    ファディア株式会社
梅津翔太    ローランド・ベルガー
清宮涼     朝日新聞社
相良欽庸    住友生命保険相互会社
竹内聡志  * 東京都庁
谷原英利  * 伊藤忠商事
長尾有希子 * 三菱商事
原田卓哉  * (非公開)
吉田慧   * 東京大学農学生命科学
        研究科農学国際専攻



ページ上部へ戻る

アメリカ科同窓ゴルフ会開催の予定

長い間アメリカ科卒業生の有志が集まって行われていたゴルフ会は、同窓会発足に伴い下部組織として設けられたゴルフ委員会の主催により、2007年5月に第1回大会が行われ、その後毎年2回(5月、11月)開催されています。優勝者にはアメリカ科同窓会会長杯が持ち回りで授与されます。

次回のゴルフ大会は、
2011年10月30日(日)千葉県印西市の泉カントリー倶楽部
で開催予定です。

参加を希望される方、関心のある方は事務局(メールアドレスは下記の通り)までご連絡ください。ゴルフ委員会から詳しいご案内をお送りします。

ゴルフ会は現在第1期卒業の矢野さんを筆頭に長老級OB諸氏の参加も得て活況を呈しておりますが、さすがに高齢化は否めず、是非若い方々のご参加を期待しております。ちなみに現在の最若手は39期の岩下さんです。

アメリカ科同窓会事務局:americaka.dosokai@americaka-todai.jp

(ゴルフ委員会)

ページ上部へ戻る